みあさんと過ごす年末

「ここはイルミネーションがきれいですね」

ううん、みあさんの方がきれいだよ

「変わった形の橋なんですね」
ここを船が通るから高くしなくちゃいけないんだね

「やっぱり陽が出ると暖かい」
でも座っていたら冷たくない？
「そうですよ、冷たいんですよ。でもそれを女の子は我慢しているですから、ちゃんと気を使って下さいね」

芝生が茶色くなって冬景色だ

冬の海にたたずむみあさん・・・
「その言い方、私が振られた人みたいじゃないですか」
でも見方によってはそんな感じだよ
「ひどいです・・・」

「下から撮るの好きなんですね」

空を多く入れたいからね
「ふーん・・・そういうことにしておきますね」
あ、信じてないね
「ふふふっ」

あともう少ししたら今年の最後の日没だよ

 

そろそろ寒くなってきたけど、戻る？
「ううん、せっかくだから最後の夕日を見たいです」

「最後の夕焼け、きれいですね」
ううん、みあさんの方が（略）

「あっ、いつのまにご飯食べちゃったんですか！」
海鮮丼、おいしゅうございました

さてと、それじゃ今年最後のみあさんを撮らせてもらおうかな

「ほら、空がなくたって下から撮ってるじゃないですか」
確かに

「そんなに撮りたかったら言ってくださいね」
お願いしたら撮らせてくれるの？
「考えてあげます」
うーん、でも写真のイメージがわかないからまだいいや